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WSL にインストール可能な Linux ディストリビューション

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最終更新:2021-05-11
Windows 10 の WSL (Windows Subsystem for Linux 1 と 2) には、実は様々な Linux ディストリビューションを無償でインストール可能です。wsldl プロジェクトにより汎用化インストーラが用意されています。Arch LinuxCentOSRHELFedora 等の有名な物は既に対応済です。

目次:

ファイルシステムの構築から始めれば何でも有り:

Linuxrootfs ファイルシステムの構築から始めれば、理論上は Linux カーネルを使用するどの様なディストリビューションでも WSL にインストール可能です。カーネルを除くインストール イメージの tarball を作成し、PowerShell から wsl.exe --import コマンドでファイルシステムにインポートします。WSL1 の場合、ファイルシステムNTFS ですが、ディレクトリに特殊なプロパティが付与されています。WSL2 の場合、ファイルシステムは仮想化された ext4 フォーマットの vhdx 仮想ディスク ファイルで、ファイル名が ext4.vhdx となります。起動は新しいウィンドウズターミナル (The New Windows Terminal) から wsl.exe -d コマンドで行えます。
ですが、このファイルシステムの構築すらも、実は wsldl というプロジェクトにより汎用化が行われています。

wsldl-pg.github.io

対応済のディストリビューション

前述の wsldl プロジェクトにより認定されている公式?なディストリビューションの一覧がこちらに有ります。有名なディストリビューションは殆ど対応済です。 wsldl-pg.github.io

2021年4月現在の一覧を、上記サイトからコピー&ペーストしておきます。
ディストリビューション名をクリックすると、当該の github.com サイトにジャンプします。

ディストリビューション
Alpine Linux
Alpine Linux with Git-LFS and Sphinx
Amazon Linux 2
Arch Linux
Artix Linux
CentOS
Clear Linux
Deepin
Devuan Linux
Fedora
Gentoo
Linux Mint
Manjaro
Red hat(UBI) ⇒ RHEL の再配布可能部のみ
Void Linux (glibc)
Void Linux (musl-libc))

ローリング リリースにより常に最新版のアプリケーションを利用可能な Arch Linux、商用で安定を目指し、かつ最近になって個人利用の範囲も拡大された RedHat Enterprise Linux (RHEL) 、安定版 RHEL の有償部分を削除した CentOS から RHEL の実験的先行ストリームへと位置付けが変わった CentOS Stream、個人への人気が根強い Fedora 等、様々な選択が可能です。
www.archlinux.jp
www.redhat.com
www.centos.org
getfedora.org


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