既に WSL も Hyper-V も使用していた私の、WSL 1 から 2 への変換備忘録。Windows Updateだけでは、WSL のバージョンが勝手にアップする訳では無かった。
また、WSL 1 と 2 は混在出来ると言うが、同じディストリビューションは Microsoft Store からはインストール出来ない。
実質的には PowerShell で次の1行を実行するだけ。事前のカーネルパッチは必須。
wsl --set-version Ubuntu-20.04 2
目次:
前提条件:
- Intel x64 CPU (AMD64) を使用していること
- Windows 10 Profession バージョン 1903 以降、ビルド 18362 以上 なこと
- Hyper-V をインストール済なこと
- 現在、WSL 1を使用していること
PowerShell で「wsl --list --verbose」と打つと確認出来る
概要:
次のマイクロソフト公式サイトに記載された手順の、2~3項目のみのつまみ食いとなる。
「手順 6」 は同じディストリには実行出来ない。「手順 5」は後から実行すれば OK 。
- Hyper-V を使ってない人は、「手順 3: 仮想マシンの機能を有効にする」
- 「手順 4 - Linux カーネル更新プログラム パッケージをダウンロードする」
- 「ディストリビューションのバージョンを WSL 1 または WSL 2 に設定する」
Hyper-V を使ってない人の前準備:
既に Hyper-V を使っている人は、この作業は不要です。
- PowerShell を管理者権限で開き、次のコマンドを実行して、仮想化を有効にする。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
- パソコンを再起動する。
実作業での画像 (クリックすると拡大します。)
作業手順:
- Windows Update を実行して最新の状態にしておく
- 「x64 マシン用 WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージ」をインストール
- PowerShell で次のコマンドを実行して、ディストリビューションの文字列を確認
wsl --list --verbose
- PowerShell で次のコマンドを実行して、WSL 1 から 2 へ変換する (数分掛かる)
ディストリビューション名は、前記コマンドの結果で表示された通りに打つ。
次のコマンドは Ubuntu-20.04 の場合。
wsl --set-version Ubuntu-20.04 2
尚、WSL2 から 1 へ戻したい場合は、一番最後の引数を 1 にする。 - PowerShell で次のコマンドを実行して、新規ディストリのインストールに備える
wsl --set-default-version 2
実作業での画像 (クリックすると拡大します。)
備考:
作業途中で、次の公式記事を読む様に促されるるが、上記公式と無限ループになるので無視して良い。