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Debian や Ubuntu に VSCode を最短手順でインストールする

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最終更新: 2021-04-30
DebianUbuntuVSCode (Visual Studio Code) エディタをインストールする最短の手順を紹介します。apt リポジトリの書き換えは、自動で行われます。この方法で、Raspberry Pi の Raspbian にもインストール可能です。

まず最初にお断りしておきますが、WSL の場合には Windows 側にインストールされた VSCode に WSL 連携用の拡張プラグインをインストールするのがマイクロソフトの推奨です (手順は【こちらの別記事】に記載) 。 しかし非推奨ではありますが、Ubuntu 側にインストールして、X Window で使用したい方は、下記の手順でインストール可能です。
目次:

マイクロソフトの公式ドキュメント:

マイクロソフトより、Debian および Ubuntu Linux への VSCode インストール手順として紹介されている公式ドキュメントは、次の通りです。この「Debian and Ubuntu based distributions」に記載されている手順に従います。
code.visualstudio.com


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.deb ファイルのダウンロード:

ブラウザで、次の公式サイトより Debian, Ubuntu 用の .deb ファイルをダウンロードします。CPU アーキテクチャやビット数は、自分の環境に合わせます。x86Ubuntu-20.04 の場合には 64 bit、Raspbian Buster の場合には ARM です。現在実行中の環境が何ビット用かは arch コマンドで確認可能です。 尚、WSL を使用している場合は、Windows 側のブラウザでダウンロードして問題有りません。 code.visualstudio.com

インストール:

Linux でダウンロードした場合:

ファイル名のバージョンや CPU アーキテクチャの部分は、適宜書き換えてください。

sudo apt install ~/Downloads/code_1.55.2-1618307277_amd64.deb

bash の場合、ls ~/Downloads/code と打った後、Tab もしくは Ctrl-i キーを押して残りの文字を補完し、Ctrl-a Ctrl-d Ctrl-dls の文字を消して、sudo apt install と打ち直すと簡単に入力出来ます。

WSL の Windows 側で .deb をダウンロードした場合:

Windows 側の「ダウンロード」ディレクトリにダウンロードされたファイルを、WSL から直接実行します。ファイル名のバージョンの部分は、適宜書き換えてください。

sudo apt install /mnt/c/Users/${USER}/Downloads/code_1.55.2-1618307277_amd64.deb

パッケージキャッシュの更新:

パッケージキャッシュの更新と、再インストールを行います。前述の操作で既に最新版がインストールされている場合、最後の行は空振りします。

sudo apt install apt-transport-https
sudo apt update
sudo apt install code

追加リポジトリの確認:

サードパーティ リポジトリが追加されている事を確認します。

ls -l /etc/apt/sources.list.d/vscode.list

起動:

Linux をターミナル内で動かしている場合には X Window サーバ環境が動作する必用が有ります。LinuxGUI で立ち上がって居る場合には、X Windows サーバは既に起動されていますので、気にしなくても大丈夫です。

code . とコマンドを打ちます。
通常の Linux の場合はこれで終了です。メニューを日本語化したい方は、【メニューの日本語化】へ進んでください。

WSL の場合は、まず X Window サーバを起動しておきます。X サーバを起動しておかないと、コマンドは空振りします。

WSLの場合の後処理:

WSL の場合、起動すると次のメッセージが出力されますので、y と入力すると VSCode が立ち上がります。

To use Visual Studio Code with the Windows Subsystem for Linux, please install Visual Studio Code in Windows and uninstall the Linux version in WSL. You can then use the `code` command in a WSL terminal just as you would in a normal command prompt.
Do you want to continue anyway? [y/N] 

起動が終わると、次の様に表示が出ます。

To no longer see this prompt, start Visual Studio Code with the environment variable DONT_PROMPT_WSL_INSTALL defined.

指示の通り環境変数を設定する為には、.bashrc に次の1行を追加します。hoge の部分は、どんな文字列でも良いです。

export DONT_PROMPT_WSL_INSTALL='hoge'

.bashrc の読み込みを行った後、VSCode を起動します。

source .bashrc
code

メニューの日本語化:

  1. 右列の Customize 項目の Tools and languagesをマウスでクリックし、左列にサーチボックスを表示します。
  2. サーチボックス内で Ctrl-A、BS の順にキーを押しボックス内の文字を消去します。
  3. ボックス内に Japanese と入力し、Microsoft 製の Japanese Language Pack for Visual Studio Code の青の install を押します。
  4. 右下に In order to use VS Code in Japanese, VS Code needs to restart. と表示されますので、青の Restart を押します。再起動されて日本語に切り替わります。
    切り替わらない場合は、次の手順を実行してください。

言語の切り替え:

  1. 言語の切り替えを行いたい場合には、Crtl+Shift+P を押し、コマンドパレットに display と入力します。
  2. Configure Display Languageが表示されますので、クリックすると enjainstall additional languages... が選択肢として表示されますので、ja を選択します。
  3. 再起動を要求するボックスがポップアップされますので、Restartを押すと、再起動後にメニューが日本語化されています。

アンインストール:

次のコマンドでアンインストール出来ます。

sudo apt remove code

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